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【03酒場にて】

〜【NORISAN お札メモ】〜

【NORISAN】文鳥のお札メモ

【NORISAN】オカメのお札メモ

【NORISAN】イワシャコのお札メモ

気がつくと僕は、その小さくて重そうな扉を開けていた。

人でにぎわう夜の繁華街から奥へ入った路地の片隅。
ひとけもなく、まるで外界から遮断されたような空気。
普段なら通っても決して気がつかない、いや通ることすら
ないだろうそんな場所にどうして立っているのか。

分からないけれど僕の体は引き込まれるように、
扉の中へと入っていった。

「いらっしゃいませ」

店内はカウンターが8席ほど派手な照明や飾りは無い。
上質な大人のちょっとした隠れ家にふさわしい
そんな雰囲気のバーだ。

「おや、人間のお客様とは珍しい」

カウンター越しに店員が一人。
このバーの店主だろうか。

グレーのベストにエンジの蝶ネクタイ。
ふわふわとした羽毛にシュッとしまったくちばし。

羽毛にくちばし?

「ここは、かごの生活に疲れた鳥達が夜の間だけ
羽を休めに集うバー『止まり木』
私はマスターのヨウダと申します」

マスターヨウダ??
まったく僕は疲れて幻覚でも見ているのだろうか。

それにしても

「そもそも、このバーの始まりは20年前にさかのぼりまして、、、」

ヨウムのマスターとは、なるほど、おしゃべりな鳥だ。

「あの、飲み物を」

話をさえぎるように、僕はカクテルを注文した。

「お客様はお疲れのようですね」

「あ、いや、、わかりますか?」

「長いこと店をやっているとね。
ほら、あなた方も私達をよく観察しているでしょう。
私達も同じくあなた方を観察しているのですよ」

鳥にお説教をされるとは。

「人間は大変なんですよ。僕も鳥になれたら楽だろうなあ」

「おやおや。まあたまには胸のうちに溜まった物を吐き出す事も
必要でしょう。あ、私達の場合はそのうに溜めたご飯ですけどね。
これ、バードジョーク」

すこし失礼なことを言ってしまっただろうか?
でも、マスターと話していると、なんだろう楽な気持ちになる。

「すっかり長居をしてしまいました。お会計を」

「はい。3000CHEEPになります」

CHEEP?聞いた事の無い単位だ。

「あ、すみません。1万円しかなくて、これで足りますか?」

僕の動揺が伝わったのだろうか
あわててお札を取り出そうとした手を静止するように
マスターが口を開いた。

「そちらの世界の物を頂くわけにはいきませんね」

「あの、またココに来てもいいでしょうか?」

また来れるのか?
そもそもどうして来れたかも分からない。
僕は鳥じゃないし。
でもまた来たいと確かに思える僕がいる。

「あなたの心の翼が疲れたときには、
またいつでも止りにおいでください」

その日、僕の心は羽毛のように軽くなっていた気がした。

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